トム・クルーズ主演の映画『マイノリティー・リポート』の描く近未来観にシビレる!
毎日、ニュース番組やワイドショーでは、殺人やあおり運転などの物騒な事件が連日のように伝えられていますね。
「なんだか、日本はどんどん危険な国になってきた気がするなあ。」
「日本の安全神話も、昔の話になってしまうのかな。」
なんて、そんな印象を持つ方も多いかもしれません。
でも、この統計を見てください。
このように日本の犯罪件数は徐々に減少する傾向にあるのです。
さらに、2018年の犯罪発生件数は戦後最少だったということです。
それでは、世界の状況はどうでしょうか。
主な犯罪の発生件数については、
アメリカはなんと、日本の5倍にもなるのです。
5年前の統計ではありますが、現在もそれほど変わってはいないようです。
徐々に減少傾向にはありますが、それでも日本に比べればまだまだ犯罪発生率の高い国であることは間違いないです。
その犯罪発生率を劇的に下げる方法、いやこの世から犯罪をゼロにするような神業のような方法はあるのでしょうか?
現実にはありえない。
でも、
「もし、あらかじめ犯罪が起きることを予知して、犯罪を防ぐことができたなら?」
そんなユートピア(理想社会)の形を呈示してくれている映画が、トム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』です。
時は2054年、ワシントンD.C.
政府によって設立された「犯罪予防局」によって、ワシントンD.C.の犯罪発生率は0%になっていました。
その犯罪予知システムを担うのは、「プリコグ」と呼ばれる3人の予知能力者。
この3人の「プリコグ」は、人間離れした予知能力によって、どんな犯罪がいつ、どこで行われ、誰が犯すのかを、あらかじめ知ることができるのです。
この犯罪予知システムは、3人の意見が一致して初めて正確な予知がなされるのですが、実はまれに3人の意見が食い違うことがある。
これは「少数報告」、つまり「マイノリティ・リポート」として、決して公(おおやけ)になることはなかったのです。
公にしてしまえば、犯罪予知システムの安全性が担保されなくなってしまうからです。
しかし、犯罪予防局の刑事である、トム・クルーズふんするジョン・アンダートン刑事が偶然にも「マイノリティ・リポート」を発見してしまったのです!
そこから物語は思わぬ方向へ・・・。
この「マイノリティー・リポート」には、スティーブン・スピルバーグ監督が英知を結集して作った近未来世界がスタイリッシュに描かれています。
「こんなのがあったら楽しいよな、便利だよなあ。」
そんな技術がふんだんに登場します。
とりわけ、ボクが好きなのは、洋服店に入ると、立体的なホログラムで描かれた店員の女性が、
「ちゃんだ様、先週お買いになったコートの着心地はいかがですか?」
(実際の映画では、もちろんこれとは違うセリフですが(笑))
と声をかけてくれるシーンです。
(日本語字幕がなくてスミマセン(-_-;))
店に入る時に網膜審査によって人物を見分けて、その人物に最適なセールストークをするというシステムです。
これ以外にも本当にたくさんの近未来に実現してるかもしれない、楽しい技術がこれでもか!と出てきます。
「面白そうだな!」と思った方にはぜひ見ていただきたい映画です。
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